HIGUMAcafe

外資系企業(欧州系)を経て地域医療従事者として活動しています。音楽活動中です

今年も暴走、インフルエンザ

先日の大晦日に続いて、本日(2日)も出勤でした、休日診療所。

一昨日と違ったのは、インフルエンザが爆発的に増えていたと言うこと。

どうぞお気をつけてください。

 

今回異常だと感じたのは、小児が少なく、大人が多いということ。しばらくするとニュースで取り上げられると思います。

 

今回一度だけ飲む新しいお薬が発売され、説明がとても楽になりました。飲むだけで?なんで楽?と思われるかもしれませんが、前シーズンまで吸入薬が多かったのです、小さい子供さんはなかなか吸入は難しいですし、簡単にみえてもいざ使用するとなると、説明が難しいのとなかなかうまく伝わらない。

 

薬は良いのですが、さて、あれ程混んでいる中、体も辛いのに待って治療を受ける必要性ってあるのでしょうか?

インフルエンザ簡易検査、鼻に綿棒を突っ込む野蛮な検査をし、散々待って出るのは、いまいち効果があるのかわからないインフルエンザ治療薬。

私だったら?    寝て治す、と思います。

インフルエンザも嘔吐下痢症も重傷化の心配な人以外は必要が無いと思うのです。というか、鎮痛剤のように、効果がある訳ではないですし、熱が出ている日数を少し短くする(1〜2日)、その程度の効果しかないのです。

嘔吐下痢症もしかり、吐き気を止めたり、整腸剤くらいしか出ません。

感染性胃腸炎も寝てれば改善していくもの。

無理に死にそうな位、の状態を引きずって来なくても、寝ていれば1日、いや数時間で改善していくでしょう。

 

そして新聞やニュースで取り上げられていますが、風邪に抗生剤は効果がありません。ウイルスに抗生剤は効かないのです。注意しなければならない感染性もありますが、抗生剤を期待して来院されても、必要性のない物は出ない、とお考え下さい。となると、近所のドラッグストアに行った方が良いのでは?

何時間も待たれた方、お気の毒でした…、

 

何度も申し上げますが、私だったら寝て直します。

高熱でウイルスを退治するのです。

と言うより、散々待ってあの痛い綿棒を鼻に突っ込まれるくらいなら、治療薬、要らないです。